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特集
図書館からお届け！今月のおすすめ本（2020年11月）
ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ（著）/友廣 純（訳）/早川書房
アメリカ東南部の広大な湿地帯で、家族に次々と捨てられ、10歳にして一人で生きていくことになった少女カイア。湿地の豊かな自然と、カイアの果てしなき孤独が対比して描かれていきます。偏見と差別が根強い1950～60年代、学校に行けず満足に読み書きもできないカイアのどんな苛酷な環境にあっても自らの手で人生を切り開いていく強い意志と精神の気高さに、胸が震えます。2019年アメリカで最も売れたこの本は、社会派小説であり、恋愛小説であり、法廷劇であり、極上のミステリー小説です。
海の一流料理人 サンジの満腹ごはん
ＳＡＮＪＩ（著）/集英社
本や漫画を読んでいると、登場する料理に食欲がそそられることがありますよね。ストーリーよりインパクトがあるときも。この料理本は、漫画「ＯＮＥＰＩＥＣＥ」の名コック、サンジによるレシピ本です。何巻に登場した料理なのかも漫画とともにわかるようになっていて、サンジの一言が効いています。ぜひ作って、食べて、そのおいしさにルフィのようにもん絶してください。
びーだまふくろう
マルタイン・ファン・デル・リンデン（絵）/
マランク・リンク（作）/斉藤 洋（訳）/ほるぷ出版
カラフルでユニークなビー玉たちに新しい仲間「びーだまふくろう」が加わりました。そこにやって来たのは、へんてこなおばけたち。びっくり仰天！逃げ出したビー玉たちは迷子になったり、飛ばされたりしながらも、みんなで助け合いながら、逃げる、逃げる。迷路を通り、門を通り抜けた先には……。愉快なビー玉たちの大冒険です。