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図書館からお届け!今月のおすすめ本(2020年10月)

きたきた捕物帖

宮部みゆき(著)/PHP研究所

『桜ほうさら』『〈完本〉初ものがたり』と同じ宮部作品の舞台である江戸の深川。今回の知恵袋は、美人で盲目のおかみさん。亡くなった親分もきっとおかみさんの知恵を借りたはずです。勧善懲悪とはならないけれど、人情あふれる読後感と謎解きをお楽しみください。

無限の中心で

まはら三桃(著)/講談社

高校2年生の「野崎とわ」は、ひょんなことから「数学研究部」を取材することに。数学オリンピックに挑戦する部員3人と顧問、毎週数学の難問を解く謎の人物。数学が苦手なとわとユニークな登場人物の会話に数学のおもしろさを発見し、数学独特の世界観が身近に感じられます。数学が苦手なあなたにも読みやすい小説です。

男の子でもできること~みんなの未来とねがい~

国際NGOプラン・インターナショナル(文)金子瑞人(訳) 西村書店

男の子だから・・・でもなく、男の子しか・・でもなく、男の子でも・・できること。このタイトルが秀逸です。母親や姉妹だけでなく、未来のパートナーや娘、どこかで今、女性ということで権利を押しつぶされそうになっている人が多くいます。そんな女の子を守れるのは、一番身近にいる男の子なのではないでしょうか。ありそうでなかったこの視点で、男の子でも女の子でも、みんながその人らしく幸せに生きるためにはどうしたらいいのかと問いかけます。ぜひ、お父さんも一緒に、親子で読んでほしい本です。