SPECIAL
特集
図書館からお届け!今月のおすすめ本(2021年1月)
始まりの木
夏川 草介(著)/小学館
まるで神社でお参りをしたかのような清々しい読後感です。民俗学の毒舌准教授とその助手のお嬢さんが美しい日本を巡ります。このコンビのかけあいも面白い。古代から脈々と日本人に流れている感性が感じられる1冊です。
オーケストラをつくろう
エリーサ・パガネッリ(絵)/メアリー・オールド(文)/BL出版
世界的指揮者サイモン・ラトルが、「オーケストラで演奏するためにはどうしたらいいか」を具体的にわかりやすく説明します。弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器などの多くの楽器で構成されているオーケストラ。実際の演奏を聴くことでそれぞれの楽器の特長がよくわかり、目で読みながら、また耳で聴きながら音楽の知識が深まります。「クラシックって面白い!」と思える絵本です。付録のCDでロンドン交響楽団の「ボレロ」「田園」の名演奏も聴けます。
未来の自分に出会える古書店
齋藤 孝(著)/文藝春秋
中学生のメッシくんと高校生のゴッホくん。二人の兄弟がそれぞれ悩んだときに相談するのは、古書店のサイトウさん。サイトウさんは、二人におすすめの本とともに手紙を渡します。「物語には力がある。そして物語の中のセリフは、場面とともに心に残る」あなたが人生で立ち止まったとき、メッシくんとゴッホくんのように手に取る物語があってほしいと願います。