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特集
図書館からお届け！今月のおすすめ本（2021年10月）
街どろぼう
ｕｎａｉｄａ（著）/福音館書店
望みがかなったのに、満足できない。本当に欲しいものが、自分でもわからない。心って不思議です。人里離れた山の上に住む巨人の願いはかなったのですが、そこで幸せを感じることはできませんでした。深い藍色から始まる絵本は、巨人の心象風景を投影するように色が変化していきます。寂しさや孤独について静かに語りかけてきます。
ＳＤＧｓでわかる 今ない仕事図鑑ハイパー ～自分の才能発見ブック～
澤井智毅（監修）/上村彰子(構成・文)/講談社
ＤＸと呼ばれる社会の変化、ＡＩの進化、働き方改革、地球環境の激変、感染症の流行…私たちの住む世界は、今までにない速度で変化し、未来が予測しにくくなっています。この本では、ＳＤＧｓや、今起きている変化や事実を元に、これからどんな風に働き方が変わっていくかを解説し、未来にこんな仕事が生まれるかもという例を、著名人の体験と共に紹介しています。「競争」から「協創」へ、多種多様な仲間と協力していく時代は、もう始まっています。
逆境の資本主義
日本経済新聞社(編)/日経ＢＰ日本経済新聞出版本部
格差、気候変動、新型コロナと乗り越えなくてはいけない課題が山積する中、土台となってきた資本主義そのものが大きく揺らいでいます。本書では、世界情勢の分析と、著名人３４名へのインタビューを通して、危機の本質を探り、未来に向けて、進むべき道を模索しています。資本主義や経済学の歴史をイラストで解説しており、経済学の入門編としても興味深い内容となっています。