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図書館からお届け!今月のおすすめ本(2021年11月)

遠巷説百物語

京極夏彦(著)/角川書店

シリーズ11年ぶりの新作は、江戸末期の東北・遠野が舞台です。タイトルの妖怪にまつわる昔話-「譚」、怪異にまつわるちまたの噂-「咄」、当事者視点で語る-「噺」、仕掛けの種明かしエピソード-「話」。昔話ができる過程を逆にたどる4つの「はなし」に、一気に物語に引き込まれます。初めての人も、待ち望んでいた人も、どうぞ手に取ってみてください。

ブラザーズ・ブラジャー

佐原ひかり(著)/河出書房新社

父と2人で暮らしてきた高校生のちぐさに、母と中学生の弟ができ、ステップファミリーとしての生活が始まります。周りに気づかい、言葉を飲み込んできたちぐさが、自分と違う価値観と出会い、戸惑い、揺れる気持ちの変化が繊細に描かれています。その人の大切にしているものを尊重することが、相手を理解する第一歩になる、ちぐさの成長していく姿が語りかけてくれます

オレじてんしゃ!

石井聖岳(作)/ほるぷ出版

この絵本の主人公は自転車です。部品たちが力を合わせて走る物語なので、それぞれの大切さがよくわかります。部品たちのおしゃべりも楽しく、自転車好きにも、これから自転車にチャレンジする子どもたちにも、ぜひ読んで欲しい一冊です。自転車に乗って走る爽快感が伝わってきます。