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図書館からお届け!今月のおすすめ本(2022年3月)

ベートーヴェン、21世紀のウィーンを歩く。

曽我大介(著)/集英社

ある日ベートーヴェンがいつものように目を覚ますと、なんとそこは21世紀のウィーンでした。当時を思い出しながら史跡巡りをしたり、料理を楽しんだり……。さらにはコンサートに乱入して生演奏をしたりとやりたい放題。そんな愉快なベートーヴェンと一緒にウィーンの街を歩いている気分になれる一冊です。なかなか海外に行けない今、本の中で旅をしてみるのはいかがでしょうか。

自由研究には向かない殺人

ホリー・ジャクソン(著)/服部京子(訳)/東京創元社

主人公の高校生が自由研究で選んだテーマは、自分の住む町で起こった殺人事件だった。関係者へのインタビューやSNSを駆使しての情報収集と調査は進んでいきます。物語の始まりから、日本との違いに驚かされますが、主人公のキャラクターが秀逸です。真実を求めるひたむきさ、友情、偏見に負けない勇気、彼女を応援せずにはいられません。

みんなの いちにち

たけうち ちひろ(作)/アリス館

アパートの7つのお部屋を24時間定点観測して、大きな時計が知らせる時間の経過と共に、それぞれの部屋の暮らしや町の様子が綴られていきます。いつもの繰り返される一日だったり、特別な一日だったり、みんなが寝静まった真夜中にも、また別の暮らしがあります。見るたびに新しい発見が楽しめる切り絵絵本です。