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特集
図書館からお届け!今月のおすすめ本(2022年10月)
デマの影響力
シナン・アラル(著)/夏目 大(訳)/ダイヤモンド社
私たちの生活に広く深く浸透するソーシャル・メディアの影響力について、リサーチを基に科学的、経済的に分析しています。フェイクニュースが大統領選に影を落とし、感染症を広げ、戦争まで引き起こした力を見ると、現実はSFを超えたといえます。未来をどう導くのかは、今の私たちの行動にかかっていると、本書は警鐘を鳴らしています。
風琴密室
村崎 友(著)/KADOKAWA
事故死した兄の記憶を引きずりながらも高校生となった凌汰は、夏休みのバイトで旧友たちと共に廃校の小学校を掃除していた。そこに偶然、転校生として一時期だけ一緒に通っていた少女たちが訪ねてくる。久々の再会を喜んだ彼らであったが…。思わぬ展開に次々と読み進めたくなるような、最後の最後まで驚かされる青春ミステリー作品です。
給食室のいちにち
大塚 菜生(文)/イシヤマ アズサ(絵)/少年写真新聞社
給食が出来るまでを、時間の流れに沿ってリアルに再現しています。調理員の健康や使う食材のチェックから始まり、準備や調理、試食、後片付け、次の献立作りまで描かれています。出来上がった給食からは匂いまでも伝わってくるようです。子どもたちに安全でおいしい給食を届けるために働く人たちの熱い思いが込められた本です。