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図書館からお届け!今月のおすすめ本(2023年10月)

闇で味わう日本文学 失われた闇と月を求めて

中野 純(著)/笠間書院

日本の文学作品の多くに、”闇”が描写されているのをご存知でしょうか。怪異や伝承が生み出されたり恋人たちの儚い逢瀬を盛り上げたりと、はるか昔から、闇は私たちの身近に存在していました。この本では、著者が作品の舞台となった場所へ実際に訪れ、日本独自のやわらかな暗闇の表現をユニークに解説しています。

それは誠

乗代 雄介(著)/文藝春秋

東京に修学旅行にやって来た地方在住高校生たちの自由行動日の出来事を、旅行後、グループの1人が小説に書いていきます。先生たちを欺いてコースを外れた一日限りの冒険にはどんな理由があったのか。4人の男子高校生の関係性が絶妙で、会話を通して心の変化が鮮やかに浮かび上がってきます。どこか懐かしく、不思議な輝きに満ちた小説です。

おうちみせて

ももろ(作)/今泉 忠明(監修)【動物学者】/白泉社

引越しをすることになり、新しいお家に胸がワクワクしている”なほちゃん”が、ツバメに誘われて動物たちのお家見学ツアーに出発します。アリやリスなど身近な動物から、シャカイハタオリなど珍しい動物まで、それぞれのお家には、知恵や工夫がいっぱいです。最後のページの家の絵は、作者の息子さんが描いた絵だそうです。