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図書館からお届け!今月のおすすめ本(2024年3月)

ルポ 無縁遺骨

森下 香枝(著)/朝日新聞出版

令和3年度、自治体が葬ったケースは約8600 件、火葬後も引き取り手のない「無縁遺骨」の数は、全国で約6万柱と急増。有名人であろうと、大名家であろうと、高齢化と孤立化の日本では、誰でも無縁遺骨になる可能性があります。終活や墓じまい、無縁遺骨の現状は、我が身に置き換えると切なくなりますが、死に至るまでどう生きるかが大切だと前向きな気持ちになれました。

国連で働く-世界を支える仕事

植木 安弘( 編著) /岩波書店

国連や専門機関で働く(働いた)人たちが、国連に入るまでの経緯や国連で何をしてきたかなど、それぞれが独自の視点で生々しく語っています。平和構築、人道支援、環境問題などグローバルな課題は山積みで、解決の目途さえ立たない問題も多いですが、日本人の誇りをもって国際機関で働く矜持と覚悟は、若い世代に読んで欲しい本です。

わたしたちのケーキのわけかた

キム・ヒョウン(作) おおたけ きよみ(訳)/偕成社

主人公は5人兄妹。何でも5つで分けなくてはいけません。5人兄妹の次女だった著者の実体験から生まれた「わけっこ」の難しさや楽しさ、欲しいものを手にするために知恵をしぼったサバイバルな日々をユニークに表現した遊び心いっぱいの本です。一人で読むのもいいですが、みんなで分けっこして読んで、幸せな余韻に浸ってください。